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当座資産とは



当座資産とは?

当座資産とは?

当座資産とは1年以内に現金化される資産である流動資産から棚卸資産を除いたものです。これだけではよくわからないという方もいるかと思います。まずは流動資産とは何かについて説明します。

流動資産と当座資産

流動資産とは?

資産には現金化までにかかる時間の長さで流動資産と固定資産に分けることができます。現金化するのにかかる期間が1年以内であれば流動資産といい、1年を超えるものだと固定資産といいます。流動資産には現金や預金の他、有価証券、売上債権や受取手形、商品や製品、仕掛品や原材料などの棚卸資産があります。

棚卸資産とは?

棚卸資産とはまだ販売されていない資産のことで、いわば在庫のことです。商品や製品、仕掛品、原材料などが該当します。仕掛品とはまだ製造が完成していない未完成なものです。棚卸資産も製品の製造の流れから原材料から始まり仕掛品になり、最終的に製品になるという3つの段階に分類できます。

棚卸資産の内訳
出荷可能 製造過程にあるこれから
商品
製品
半製品
仕掛品
未成工事支出金
原材料
貯蔵品

その他の資産とは

流動資産には当座資産と棚卸資産の他その他の資産も含まれますが、実務上、流動資産から棚卸資産を除いたものを当座資産として扱うことが一般的です。その他の資産には前渡金や前払費用などがあります。

前渡金とは商品や原材料の仕入れ代金の一部あるいは全部を前もって支払った場合、その支払った金額が資産として認知されるものです。同様に前払費用も継続的に発生する費用で、すでに代金だけ前払した部分が資産として認知されたものです。





当座資産は安全性の高い資産

資産の回転と安全性

資産は現金から始まり、原材料や商品などになり、販売されて売掛金や受取手形などの売上債権となって、そこから現金が回収されて再び現金に戻ります。これを資本(資産)の回転といいます。

資本の回転

資産は現金に近いものほど安全性が高いといえます。現金・預金は即座に現金として使えるので最も安全性が高い資産です。次に安全性が高いのがすでに販売が終了している売掛金、受取手形など売上債権です。そして最後はまだ販売されていない商品や原材料などの棚卸資産になります。当座資産は流動資産から棚卸資産を除いている分、流動資産よりも安全性の高い資産だといえます。

同じ当座資産でも安全性は異なる

当座資産には現金や預金、売掛金、受取手形、短期貸付金、有価証券などが含まれます。同じ当座資産でも現金や預金は即座に現金として使えますが、売掛金や短期貸付金は期間が来るまで現金化することはできません。また売掛金や短期貸付金には貸し倒れによる回収不能というリスクもあります。受取手形は銀行で割り引けば現金化できますが、貸し倒れのリスクはあります。有価証券は市場で売買することで現金化が可能ですが、価格変動のリスクがあります。

当座資産でもその中身が現金・預金が中心なのか、有価証券なのか、売掛金・受取手形、短期貸付金が中心なのかで安全性は変わってきます。ちなみにここでいう有価証券は1年以内の短期所有の有価証券です。1年を超えて所有する場合は固定資産の「投資有価証券」になります。

各当座資産の換金性の高さ



当座資産を使った安全性分析

当座資産は1年以内に現金化される流動資産からさらに棚卸資産を引いた資産ですが、当座資産を同じく1年以内に支払期限の来る流動負債と比較して企業の安全性を見る当座比率という指標があります。

短期的に支払期限の来る流動負債を短期的に現金化できる当座資産でどれだけ賄っているかで、その企業の支払い能力を判断し、企業の安全性を見る指標です。詳しくは当座比率とは、計算式や目安は?で解説しています。

当座比率の計算式



まとめ

今回は当座資産について見ていきました。当座資産は流動資産から棚卸資産を引いたもので、流動資産よりもより換金性の高い資産になります。当座資産の中にも現金や預金のような現金そのもののほか、有価証券や受取手形、売掛金や短期貸付金など換金まで期間のあるものもあります。こうした資産の組み合わせや比重によっても当座資産の安全性は変わってきます。当座資産は売上高との比較でその企業の支払い能力や安全性を判断する際にも使われます。




※参考資料
決算書読解力の基本が身につく88の極意
新版経営分析の基本がハッキリわかる本
ビジネス・ゼミナール経営分析入門


当座比率とは、計算式や目安は? || 固定比率と固定長期適合率
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公開日 2018/03/13




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