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設備投資効率




設備投資効率

設備投資効率とは設備(有形固定資産)を用いてどれだけ付加価値を創出することができるかを見る指標で、計算式は以下のようになります。ちなみに建設仮勘定とは建設中で未稼働の建物のことで、粗付加価値額についてはこちらのページで解説してます。

設備投資効率 = 粗付加価値額
(有形固定資産 - 建設仮勘定)の2期平均



しっかりと付加価値を創出しているか

有形固定資産の稼働状況は有形固定資産回転率で見ることができます。回転率が高ければ有形固定資産はしっかりと稼動していることになります。しかしながら回転率が高いすなわちたくさん稼動して多くの売り上げをあげていたとしても利益が出ていなければ意味がありません。なぜなら企業が事業を行っていくうえでの目的は付加価値を生み出すことだからです。しっかりと企業が設備を有効に活用して付加価値を創出しているかどうかを見る指標が設備投資効率なのです。



設備投資効率を分解して考える

設備投資効率を求める式の分子と分母に売上高をかけて分解すると、売上高付加価値率と有形固定資産回転率に分解できます。このことから売上高に占める付加価値の割合を高め、有形固定資産を有効に活用して売り上げを高める施策をとれば設備投資効率は高まることになります。




設備投資効率を使ってみる

2001年度の数字ですが設備投資効率の全産業の平均は55.29%、製造業で76.14%、非製造業で43.02%となっています。家電業界でいくつかのメーカーを取り上げてさらに詳しく見ていきます。

(2001/03)設備投資効率労働分配率営業利益/粗付加価値額
シャープ87.2444.9119.29
ビクター212.0178.16-
船井電機409.9035.0141.28

シャープは設備投資効率は他社と比較して低いものの労働分配率(付加価値に占める人件費の割合)が低く、営業利益の占める割合が高くなっています。逆にビクターは設備投資効率は高いものの労働分配率が高いので付加価値に占める人件費の割合が高くなっています。付加価値は主に営業利益と人件費が占めています。付加価値の中で人件費が多くの割合を占めていて、利益をしっかりと出せていない場合は問題ありです。したがって付加価値の中身についての確認も重要です。船井電機は設備投資効率が高いだけでなく、労働分配率から人件費の割合が低いこともわかり、さらに営業利益率から営業利益が多くを占めていることもわかります。




※参考資料
経営分析の基本
経営分析の考え方・すすめ方
経営分析入門―ビジネス・ゼミナール


総資本投資効率 || 労働生産性
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text 2012/03/12




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