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商品回転率、商品回転日数



商品回転率とは

商品回転率の意味

商品回転率とは商品が効率的に回転されて売上につながっているかどうかを見る指標です。回転するとは何かというとまず企業は資本(現金)を集め、集めた資本を使って原材料を購入して製品をつくったり、商品を購入します。そして製品や商品を売って売上げを上げ、現金を回収します。このように現金は商品、売上となり再び現金へと戻ります。これを資本の回転といいます。商品が回転するというのは商品から売上へとどれだけつなげられたかを意味します。

資本の回転

商品回転率の計算式

商品回転率は売上高を商品で割って求め、1回、2回など回転数を表します。

商品回転率の計算式



商品回転日数とは

商品回転日数の意味

1年を商品回転率で割れば商品回転日数を求めることが出来ます。商品回転日数とは商品が1回転するのに何日かかるかを見る指標で、何日分の在庫を持っているかを表しています。商品回転日数が長いとそれだけ商品が在庫として倉庫に眠っている期間が長くなります。商品回転日数が短ければ在庫として商品が倉庫に眠っている期間も短くなるため、効率的に商品が回転して売上につながっている事になります。

商品回転日数の計算式

商品回転日数は1年(365日)を商品回転率で割って求め、〜日など日数で表します。

商品回転日数の計算式



商品回転率が悪くなる要因

在庫量が適正でないか不良在庫の存在

商品回転率が悪くなる、すなわち商品回転日数が長くなる要因には在庫見積り量が適正でないかあるいは不良在庫の存在が考えられます。商品回転率を見ることは不良在庫の存在を発見する糸口にもなるのです。

在庫期間の長期化は商品陳腐化のリスクも

不良在庫の発生理由の大きな要因として商品の陳腐化・劣化が上げられます。商品は在庫期間が長期化すればするほど、劣化や陳腐化などの不良在庫になるリスクが高くなります。商品回転率が悪いすなわち商品回転日数が長くなるのは決して経営には望ましいことではないのです。



在庫ゼロの是非

十分に競争力のある商品なら注文されてから商品を作り始めてもやっていけるかもしれませんが、それでも待たされる分顧客満足度は低下するものです。ましてや競争にさらされている商品なら顧客の注文時に商品がなければ販売機会を逃してしまう事になります。したがって在庫がまったくないと言うのも多くの場合問題なのです。販売機械をロスすることなくいかに在庫を少なくするかが多くの企業にとっての課題だといえるでしょう。




商品回転率は粉飾発見の糸口にも

まず利益を求める計算式について説明します。利益は売上から売上原価を引いて求めます。売上原価は期首商品高と期間内の商品仕入高の合計から期末商品高を引いて求めます。

期首商品高 + 期間内の商品仕入高 − 期末商品高 = 売上原価
売上 − 売上原価 = 利益


期末の商品高すなわち在庫高が大きくなれば売上原価は小さくなり、その結果利益は大きくなります。したがって粉飾では期末の在庫高を水増しして不当に利益を大きく見せようとするのです。期末の商品高が増えれば当然商品回転率も低くなります。商品回転率が突然低くなったり、他社と比較して異常に低い場合には粉飾の可能性について検討して見ることも重要だといえるでしょう。商品回転率は粉飾発見の糸口としても利用できるのです。

商品高と利益の関係



在庫分析の意義

在庫は将来売れれば利益の源にもなるし、売れ残れば損失にもなるものです。現時点ではその両方の側面を備えています。在庫管理というのは将来の会社の業績をも左右するものなので慎重にとり行わなければいけません。在庫分析は会社の在庫管理への取り組みを判断するという重要な役割を担うのです。



棚卸資産回転率も見る

商品は棚卸資産の一部

棚卸資産とは在庫のことで、販売会社なら商品イコール棚卸資産ですが、メーカーの場合はほかにも仕掛品や半製品、原材料や貯蔵品など、材料や製造途中のものも棚卸資産に含まれます。販売会社なら商品回転率または棚卸資産回転率のどちらか一方だけ用いればいいですが、メーカーの場合は2つの指標を併せて使うことも大きな意味があります。

棚卸資産の内訳
出荷可能 製造過程にあるこれから
商品
製品
半製品
仕掛品
未成工事支出金
原材料
貯蔵品

製造過程の問題発見につながる

東洋ゴム工業と東海ゴム工業の2012年のデータをもとに両社の棚卸資産と商品の金額、それから棚卸資産回転率と商品回転率を見て行くことにします。東洋ゴム工業は棚卸資産回転率と商品回転率に大きな差はありません。一方東海ゴム工業は棚卸資産回転率と商品回転率に開きがあります。これは東海ゴム工業が商品未満の半製品や原材料などが多いため、その結果棚卸資産と商品の金額に開きが出て、回転率の差につながっているわけです。

棚卸資産回転率と商品回転率を比較してみて開きが大きい場合は、製造過程に問題があり商品や製品の生産がスムーズに進んでいないのか、または商品が作る先から売れていき、販売に製造が追いついていない事態が考えられます。2つの指標の比較からこうしたことを読み取ることができます。


東洋ゴム工業東海ゴム工業
棚卸資産57,55330,661
商品及び製品42,4419,084
棚卸資産回転率6.4回8.6回
商品回転率8.7回29回




※参考資料


※実践編


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最終更新日 2017/04/16
公開日 2007/11/23




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