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買入債務回転率



買入債務回転率とは


買入債務回転率(回) = 売上高
買入債務(当期・前期末の平均)
買入債務回転期間 = 365
買入債務回転率
買入債務とは買掛金や支払手形のことで、買入債務回転率とは買入債務が年に何回転しているかを見る指標です。買入債務回転期間は買入債務の支払いまでに何日かかるかを表しています。買入債務回転率を求めるのに売上高を用いていますが、本来なら仕入高を使うのが正確です。しかしながら一般的には便宜的に売上高が使われます。



買入債務回転期間の見方

以下で詳しく述べますが、基本的に買入債務回転期間は長ければ長いほど資金繰りにはプラスに働きます。しかしながら支払いに遅延が生じているとみることもできるため、企業体力の低下の表れと判断される場合もあります。またあまりに長すぎると得意先の不満も高まるため、有利な契約にも結びつきません。したがって買入債務回転期間は基本は長い方がよいのですが、長すぎるのもそれはそれで問題だということです。



業種による有効性

買入債務回転期間は売上高を用いてもとめるため、電力や鉄道、通信など売上貢献に占める固定資産の割合が高く、買入債務の元になる原材料費などの仕入の割合が小さい業種では、買入債務と比較して売上高が大きくなるため、買入債務回転期間も非常に短くなりがちです。しかしながらこれを売上高に変えて仕入高でもとめた場合は他業種と比較しても期間に開きはそれほど見られなくなります。これが売上高を元に求める買入債務回転期間という指標の限界でもあって、このような業種においてはこの指標はあまり有効性を発揮できないでしょう。



買入債務回転期間と売上債権回転期間

ある商品を仕入れたことにより買入債務が生じ、その商品を売り上げたことで売上債権が生じたとします。買入債務の支払い期限が来た時にまだ売上債権を回収できていない場合は、支払代金にあてるための資金が必要となります。このため多くの企業ではある程度の資金がないと経営が立ち行かなくなるのです。商品を仕入れることで次々と買入債務が発生し、また買入債務の期限も次々とやってきます。もし売上債権の回収期間が長くなると現金がなかなかはいってこないので、企業運営を行っていくためにある程度の資金が必要となります。売上債権の回収期間が短ければ短いほど必要となる資金も少なくてすむのです。買入債務の支払い期限は長く、売上債権の回収期間は短くが資金繰りにおいては理想なのです。

もし仮に売上債権の回収期間が買入債務の支払期間よりも短かったらどうなるでしょう。支払するよりも先に現金を回収できるので、基本資金がなくても企業運営ができてしまいます。小売業などで資金繰りが強いのは消費者への即現金販売の強みがあるからです。買入債務回転期間と売上債権回転期間はどちらも重要ですが、両方を見て買入債務の回転期間がより長く、売上債権の回転期間はより短くが理想で、売上債権の回転期間が買入債務の回転期間よりも短い場合はいっそう好ましいと判断することができるでしょう。





※参考資料
経営分析の基本
経営分析入門―ビジネス・ゼミナール
経営分析の考え方・すすめ方


※実践編


売上債権回転率、売上債権回転日数とは || 商品回転率
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text 2007/09/30




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